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γ-GTPを調べる |
γ−GTPは肝臓の障害を調べる重要な検査です。
特に有名なのが、アルコールが原因で障害が起こると、肝細胞に存在するγ−GTPが血液中に出てきて特異的に上昇し、基準値の数倍から数十倍に上がります。
禁酒により速やかに値は低下し、約2週間の禁酒で数値は半分くらいになりますが、アルコール性肝炎やアルコール性脂肪肝になっていると2〜3ヶ月は禁酒しないと正常値になりません。
ちなみに、女性ホルモンにはγ−GTPの働きを抑えたり、肝臓でγ−GTPが作られるのを抑える作用があるため、男性より女性のほうが低い数値になっています。
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測定法:JSCC標準化対応法
男性:70 IU/l以下
女性:40 IU/l以下
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・アルコール性肝障害が疑われるとき
・胆汁うっ滞の指標として
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高値の場合
肝疾患:アルコール性肝障害、アルコール性脂肪肝、常習飲酒、慢性肝炎、肝硬変、肝がんなど
胆道疾患:胆道炎、胆道閉鎖、胆道がんなど
その他:胃がん、肺がんなど
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食事や運動による影響はありませんが、アルコールに敏感に反応しますので、検査前の飲酒は控えましょう。また、個人差が大きく、年齢や性別でも差がある検査です。
現在肝障害がなくても、アルコールを摂取するとγ-GTPが上昇する人は、将来アルコール性肝障害を起こす危険性が高いといわれています。
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結果についての注意事項 |
基準値は検査方法や測定方法、測定機器、用いる試薬、単位などにより値が異なります。単に数字を見るだけではなく、測定方法や単位なども注意深く確認してください。
また、個人個人の生理的変動によってかなり左右される項目もありますので、少し値が基準値から外れていたからといって神経質にならないでください。あくまで健康の目安として考えるとよいでしょう。 |
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売り切れの際はご容赦ください
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