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| 劇症肝炎を調べる |
| 急性の肝炎のなかでも、特に急激に肝細胞の破壊が進行し、肝不全や意識障害をおこす肝性脳症をおこします。進行の速度により、急性と亜急性の２つの型に分けられます。 |
| 初期の間は自覚症状に乏しく、黄疸や吐き気、嘔吐やだるさがひどくなってきたら注意が必要です。進行すると、うわごとや錯乱などをおこし、さらに進行すると意識障害から昏睡状態になってしまいます。 |
| ウイルス、薬物による薬剤性肝障害、自己免疫などがあります。ウイルスでは肝炎ウイルスの場合がほとんどで、Ｂ型肝炎が最も多く、次いでＡ型、Ｅ型と続きます。近年では、健康食品やサプリメントにより発症したり、まったく原因のわからないものも増加しています。 |
| 血液検査で、肝機能、腎機能、血液凝固検査などが行われます。また、ＣＴや超音波検査で、肝臓が萎縮していないかどうか確認します。肝炎発症後８週間以内に、肝性脳症の2度以上の意識障害を起こした場合に診断が確定しますが、治療はそれ以前に開始されます。 |
| 患者の血液を体外に取り出し血漿交換する血漿交換法や血液透析濾過療法などの人工肝補助療法がおこなわれます。そのほか症状によってはステロイド療法、インターフェロンなどの抗ウイルス療法、抗凝固療法、脳圧を下げる脳浮腫対策などの治療を行いながら、肝臓の再生を待ちます。しかし、肝臓の再生が期待できない場合は肝移植が考えられます。 |
| 肝機能検査で異常が発見された場合は、速やかな総合的治療が必要となりますので、肝臓専門医のいる病院へ行くことが大切です。 |
| 記載疾患に関する注意事項 |
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