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フェリチンを調べる |
フェリチンとは、血液中に含まれるたんぱくの一種で、造血系の腫瘍(白血病、骨髄腫など)で陽性になる確率が高いのですが、肝癌、膵癌、肺癌、卵巣癌などの多くの癌で高値を示します。したがってフェリチンが高値のときは、部位を限定することはできませんが、癌が潜んでいる可能性があるという警告になります。
また、フェリチンは組織中の鉄と結合しているたんぱくなので、この鉄分が不足する鉄欠乏症貧血では減少し、白血病や再生不良性貧血では増加します。
ほかの血液検査と組み合わせて、癌のスクリーニング(ふるいわけ)検査や病状判定、経過観察に利用されるほか、体内貯蔵鉄の状態を推定するためにも測定されます。
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測定法:RIA法
男性 20〜220ng/ml
女性 10〜85ng/ml
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・体内貯蔵鉄の状態を推測することができる。
・癌のスクリーニング(ふるい分け)検査
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・鉄欠乏状態の予知や補充療法の効果の判定
・慢性疾患による貧血と鉄欠乏性貧血との鑑別
・癌のスクリーニング検査として
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高値の場合
ヘモクロマトーシス、ヘモシデローシス、再生不良性貧血、白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、肺癌、肝癌、膵癌、卵巣癌など
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結果についての注意事項 |
基準値は検査方法や測定方法、測定機器、用いる試薬、単位などにより値が異なります。単に数字を見るだけではなく、測定方法や単位なども注意深く確認してください。
また、個人個人の生理的変動によってかなり左右される項目もありますので、少し値が基準値から外れていたからといって神経質にならないでください。あくまで健康の目安として考えるとよいでしょう。 |
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売り切れの際はご容赦ください
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