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Fe(血清鉄)を調べる |
血清鉄とは体の中の酸素を運搬するヘモグロビンの一部で、貧血の原因を調べるときに行う検査です。
食物からとった鉄分は十二指腸で吸収され、血液中ではトランスフェリンという蛋白と結合し、骨髄へ運ばれてヘモグロビンを造るもととなり、さらにこれをもとに赤血球が造られます。
よって、体内から多くの血液が失われると、鉄分も同時に失われ、血液中の鉄は低値になります。
また、溶血性貧血などにより赤血球が破壊されると、鉄が血液中に出てくるため高値になります。
血清鉄の値は朝方に高値を示し、日中しだいに低下し、夜間にもっとも低値を示します。最大値と最小値では約2倍の差があります。
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測定法:バソフェナンスロリン直接法
男性:55〜163 μg/dl
女性:51〜139 μg/dl |
・鉄欠乏状態あるいは鉄過剰状態を疑うとき
・貧血の鑑別診断として |
高値の場合
溶血性貧血、再生不良性貧血、サラセミア、ヘモジデローシス、肝炎、肝硬変など
低値の場合
鉄欠乏性貧血、多血症、慢性感染症、膠原病、悪性腫瘍など
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結果についての注意事項 |
基準値は検査方法や測定方法、測定機器、用いる試薬、単位などにより値が異なります。単に数字を見るだけではなく、測定方法や単位なども注意深く確認してください。
また、個人個人の生理的変動によってかなり左右される項目もありますので、少し値が基準値から外れていたからといって神経質にならないでください。あくまで健康の目安として考えるとよいでしょう。 |
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売り切れの際はご容赦ください
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