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赤血球沈降速度
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一般に血沈(けっちん)または赤沈(せきちん)と呼ばれる検査です。採取した血液に抗凝固剤を混ぜてガラス管に入れ、しばらく垂直に立てておくと、血球が重力で沈みます。1時間後に赤血球が何mm沈んだかを計ります。
非常に原始的な検査ですが、炎症などのいろいろな病気の程度や経過を知るのに役立ちます。
しかし、この検査で異常値が出ても、なんらかの病気が起きている証拠にはなりますが、どこで何が起きているかということまではわかりません。したがって、補助的な検査という位置づけになっています。
年齢とともに値は上昇し、女性の場合、生理中や妊娠後期に高くなる傾向があります。しかし、20mm/h未満であればほとんど気にする必要はありません。 |
測定法:ウエスターグレン法
男性 1〜10 mm/時間(h)
女性 2〜15 mm/時間(h)
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生体内の代謝障害や組織の破壊吸収の有無を推測できる。 |
・炎症を疑うとき
・日常初期診療のスクリーニング検査として
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亢進の場合
@軽度亢進(20〜50mm):気管支炎、肺結核初期、貧血など
A中程度亢進(50〜100mm):悪性腫瘍、肺炎、肺結核、肝硬変、血友病など
B高度亢進(100mm〜):白血病などの血液系統の悪性腫瘍 、肋膜炎、腹膜炎など
遅延の場合
中毒性肝炎、劇症肝炎、肝硬変の末期、尿崩症、末端肥大症など
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結果についての注意事項 |
基準値は検査方法や測定方法、測定機器、用いる試薬、単位などにより値が異なります。単に数字を見るだけではなく、測定方法や単位なども注意深く確認してください。
また、個人個人の生理的変動によってかなり左右される項目もありますので、少し値が基準値から外れていたからといって神経質にならないでください。あくまで健康の目安として考えるとよいでしょう。 |
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売り切れの際はご容赦ください
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