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| くも膜下出血を調べる |
| 脳は直接表面を被っている軟膜、その上のくも膜、そしてさらに上の硬膜の３層の膜でおおわれていますが、そのくも膜と軟膜の間であるくも膜下腔で血管が破れ出血します。過労死の原因の一つとしても取り上げられ、命に関わる危険の高い病気です。 |
| 頭に殴られたような激しい痛みや、嘔吐、けいれん、意識障害が突然おこるのが特徴です。出血量が少ないと、意識傷害があってもすぐに回復しますが、首筋や頭の痛み、嘔吐が続きます。重症の場合は。意識障害や呼吸障害が強く、昏睡状態から命を落とすこともあります。また、破裂する場所により脳内出血を伴うと、からだの片側が麻痺をおこしたり、言葉がでなくなったりする失語症をおこすこともあります。 |
| ほとんどが脳動脈に瘤（こぶ）のように膨らむ脳動脈瘤が破裂することによっておこります。その他、脳動静脈奇形やもやもや病という脳血管の形状異常や、外傷によっておこることもあります。 |
| 突然激しい頭痛、嘔吐、けいれん、意識障害があるとくも膜下出血が疑われます。CTで頭蓋内を撮影し、出血の有無、場所などが診断されます。症状が軽い場合は、CTに映らないこともあるので、腰椎穿刺で脳脊椎液を採取し、血液が混じっていないかどうか確認します。その他、MRIのFLAIR法という撮影方法で診断できる場合もあります。 |
| 呼吸、血液循環など全身状態を改善する治療がまず行われ、血圧や脳圧を下げるため薬剤が使われます。破裂した脳動脈瘤が原因の場合は、再破裂を予防するため、クリッピングや血管内手術（血管の中にカテーテルを挿入し、コイルをいれて動脈瘤に栓をする）が行われますが、患者の年齢や発症場所などによりできない場合もあります。 |
| 発症したら、一刻も早く安静に脳神経外科に運ぶことが大切です。 |
| 記載疾患に関する注意事項 |
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