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真珠腫性中耳炎
（しんじゅしゅせいちゅうじえん） |
| 鼓膜や外耳道の一部が中耳腔に入り込んで増殖してしまいます。病変が白く真珠のように見えるため、真珠腫と言われています。 |
| 奧に入り込んでしまった鼓膜がさらに進むと、難聴、めまい、耳鳴り、耳だれ、顔面神経まひ、頭蓋内合併症など、様々な症状をおこします。放置しておくと、髄膜炎や脳膿瘍などの危険な合併症をおこし、命に関わる場合があります。 |
| 生まれつき、真珠腫組織が中耳に入り込んでいる先天性の場合と、浸出中耳炎が長引くことで、鼓膜が内側にくぼんだところから皮膚組織が内耳に侵入しておこる場合、慢性中耳炎の鼓膜穿孔から内耳に侵入する場合などがあります。 |
| 拡大耳鏡、内視鏡などを用いて鼓膜を観察しますが、先天性の場合、鼓膜の様子に変化がない事が多く、大きくなって難聴などをおこし発覚します。後天性の場合は、鼓膜部分に真珠腫がみられるため、診断が容易です。増殖範囲を確認するには、CT検査が必要です。 |
| 根本治療には、鼓室形成術などの手術が必要です。発症範囲が広い場合は、乳突洞削開術が行われる場合もあります。手術ができない場合には、真珠腫のある範囲を丁寧に清掃し、抗生剤の点耳などで、進行を遅らせる事もあります。 |
| 一度治っても再発しやすく、また治療を怠ると重大な合併症をおこすこともあるので、適切な治療が必要です。 |
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